【ゼロ知識→新知識】
- 1.あなたはすでにたくさん自然に覚えている
- 2.記憶の原理ー記憶とは、○○で決まる
- 3.記憶のプロセスー「思い出」が記憶されやすい理由
- 4.なぜ覚えたいのに覚えられないのかーあの勉強法も実は意味がない
- 5.頑張らなくても10日で2000語!絶対の記憶法
- 6.【英数・資格】分厚い参考書を楽勝攻略するには「〇〇にやる」がカギ!
【誤知識→新知識】
- 7.なぜミスの歴史も繰り返す?同じ過ちを犯さないために超えるべき科学的障壁
- 8.【英数国】同じミスを繰り返さない!未来の”失点源”を”得点源”へ変える鉄則と手順
- ※【模試・演習の最強活用法】解答を○○するだけで革命的に伸びる
記憶の原理とプロセスについて、あなたも理解が深まってきたのではないでしょうか。
つづいて、具体的に有効な記憶法について、みていきましょう。
効果のある勉強法を知るために、まずはよくある覚え方の例を通じて、どのような場合に効果がなく、どのような場合に効果があるのか、あなたも体感してみましょう。
この体験で、覚えるときに必要な要素が分かると、将来あなた自身で何かを学ぶときにも、必ず応用が利くようになっていきます。
では、早速いきましょう。
次のフィンランド語の単語を、覚えようとしてみてください。
・yliopisto(ウリオピスト): 大学
まずは「関連付け」でしたね。
「へぇ~Yliopistoは大学か」でも、ぼんやりイメージが浮かぶでも、脳が働いたらOKです。(どちらになるかはあなたの脳タイプによります<羊の数え方でわかる、あなたの脳タイプ>)
これがYliopisto→大学という新情報の、脳内最初の「関連付け」です。
どうでしょう。できましたか?
さて、これを次の方法で覚えるとします。よくある覚え方のように、10回言ってみましょう。
「ウリオピスト、大学。ウリオピスト、大学。ウリオピスト、大学…。」
実はこのとき何が行われているかというと、「ウリオピストダイガク」と、口で発するだけの「言う作業」になってしまっているのです。
ただ文字の羅列を唱えているのと変わらず、残念ながら記憶にはつながりません。

新しい人のことや日本語の言葉に触れたときに、10回復唱しなくても頭に入ってきますよね。
そう、覚えるためには何事もまず「関連付け」、次に「忘却」と「想起」でした。
この例では、まずyliopistoと「大学」という関連づいていないものを、結び付けることです。
次に、yliopistoという情報から「大学」の概念やイメージを取り出す、思い出すことが必要です。
このただ「ウリオピストダイガク」と言うだけの作業では、「関連付け」や、「思い出す」ための「忘却」→「想起」の働きもないことから、原理的に記憶はできないー。
少し納得ができましたでしょうか。
10回書くも同じです。
これでは、絶え間なくただ書く作業になってしまい、「関連付け」も「忘却」も「想起」も行われていません。仮に強く意識しながら書いたとしても、「想起」は行われないため、記憶には至りません。
いかがでしょうか。あなたも記憶の条件が分かってきたのではないでしょうか。
こうした「勉強」と「記憶」のズレは、よくある他の覚え方でも同じことが起こりがちです。
例えば、覚えたいことを紙に書く、部屋やトイレに貼る、などなど…。
目に見える場所に貼ったしても、風景と一体化してしまって意識が向かなければ、必要な作用は働きません。
紙に書いても、そのことに満足してしまって自力で「思い出す」行為がなければ、記憶には至りません。
これらのように、脳を使って情報を取り出す働きがない限り、結局は何をしても記憶には定着しないのです。
こうした例をみていくなかで大切なことは、記憶のためには何が必要で、何が効果がないかという原則の理解を深め、最終的には他の勉強法でも適切かという判断を、あなた自身でできるようになることです。
ほかにも、リスニングの勉強法としてよくある「聞き流し」を考えてみましょう。
効果がないとしたら、どんな理由でしょうか。
実は私たちは、日々色々なものを聞き流しています。
駅でのアナウンスもそのひとつです。

電車を待っているあなたが「黄色い線の内側までお下がりください」と自動アナウンスを聞いて、「黄色い線の内側まで下がろう」と思うのであれば、それは脳での働きかけがあると言えます。
しかしそうでないのなら、自動アナウンスはBGMの聞き流しとなんら変わりません。
仮にノイズを流しても、脳でノイズとして認識しようとしませんよね。
この認識しようという、脳の働きの有無がとても大事です。
日本語ですら、友達が話している間に他のことを考えていたら、友達が何を言っていたかを聴き取れませんね。
このように、英語を英語として理解できないまま聞き流しているとき、実はノイズをノイズとして認識しようとしないのと同じ現象に陥ってしまっています。<リスニングの正しい勉強法>
結論として、科学的にも効果の認められているすべての勉強法には、「関連付け」と「思い出すこと」は必ず含まれています。
いかがでしょうか。
あなたもここまでで、記憶の2つの条件を、十分に理解できたのではないでしょうか。
さて、今度は「思い出すこと」がないと、どれだけ大変な目にあうかということと、「思い出す」ことは、実はとても楽なことだということをお伝えします。
記憶について有名な「エビングハウスの忘却曲線」という理論を、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
簡単に言うと、「短いスパンで復習しましょう。そうすれば定着はします。でもしなければ、すぐ大半を忘れますよ」というものです。
この研究には是非がありますが、最も大事な指摘といえるのが、「覚えようとしたものを、それきりにしてしまうと、すべて忘れてしまい、また一からの振り出しに戻ってしまう」ことです。
これでは本当に覚えることは面倒くさいですし、何より時間がとてももったいないのです。
「思い出す」といっても、完全に忘れきる前に「思い出す」ことが必要です。
こう考えたとき、あなたは単語テストなどに、上手に向き合えているでしょうか。
例えば、単語テストで正解できたものでも、数週間後には全部忘れていたりしませんか?
単語テストの後に「思い出す」ことがなければ、それもまた原則通りにすぐにすべて忘れてしまいます。
それならば、こまめに復習をしないといけなくて、それは面倒だ…などと思ってはいけません。
なぜなら「思い出す」ことは、実はまったく面倒なことではないからです。
あなたも実際に、それを感じてみましょう。
今から、下の単語の意味を考えてみてください。
- Apple
- Tea
- Car
- House
- Japan
さて、問題は分かったかどうか…ではありません。
「何秒かかったか」です。
どうでしょう。5秒くらいではないでしょうか。
つまり「思い出す」、あるいは「確認する」のは、たった5秒で済むわけです。
そして、これらを思い浮かべることが、果たして面倒だったでしょうか…!

そう、こうした知っているものを取り出す作業は、実は思っている以上に労力がかからないものなのです。
もしかしたら、Appleなんて簡単だ、などと思うかもしれません。
しかしあなたにも、これらの単語の意味を知らない時代があったはずです。
新出単語も同じです。
一度覚えようと関連付けた単語を、フレッシュなうちに「確認する」のは、実はなんでもないことなのです。
とはいえ、いくら「確認」が面倒ではないといっても、これから覚える英単語が2000語もあったり、歴史や数学などでも分厚い参考書での学習が必要というのは、さすがに多すぎると感じますよね。
実際、私もそう思っていました。
このような新しいこと、細かなことの大量の暗記事項を前にすれば、誰であってもさすがに面倒なものでしょう。
そこで、です。
これからお話するのは、爆速で大量に「関連付け」つつ記憶する、科学的な記憶の方法です。
10回書くよりも、10回音読するよりも、記憶の原理を活かしつつ、100倍楽に、確実に覚えられる方法です。
実際に私も、この方法を使って10日で2300語を暗記して、大学院のロシア語の入試をクリアしました。
単語などは、ちょっとした工夫のもとに「何度も見る」と、あっという間に大量インプットができるものです。
これから説明する方法は、誰もができるシンプルな手順なので、ひとたびマスターしてしまえば、歴史の用語集などでも応用が利くようにもなります!
私も、大学院の入試でロシア語が必要でしたが、10日で2300語をしっかり暗記できたのはこの方法を使ったからです。
さて、ここまできましたね。
あなたも記憶について、何をどうすれば、どのようにして覚えられるのかを、理解することができたのではないでしょうか。
このような記憶の仕組みへの理解があると、学習のあらゆるシーンにおいて、抜群に応用が利くようになっていきます。
この他にも、数学や英文法など膨大なページ数の参考書であっても、理解と記憶を短期間で網羅的にこなせてしまう、似たような方法もあります。
私が全国1位の成績を取れたのは、必死に机にかじりついていたからではなく、こうした方法でラクラク記憶事項を網羅できたからに他なりません。
こうした参考書や単語帳をもしも完璧に記憶できていたら、それは良い成績がでると思いませんか?
あなたももちろん、今までも自然と覚えていたように、学校の勉強も適切な手順を踏めば丸暗記も出来てしまいます。
さて、ここまで読んでくださったあなたは、「ゼロ」の状態から「新情報」を覚えるための原則と方法がかなり分かったことでしょう。
記憶にはもうひとつ、一度「間違ったもの」としてインプットされているものを、「新情報」として正しく脳にインプットしなおすパターンもあります。
このプロセスには、ちょっと厄介な障壁があって、それは「人が変われない、同じ過ちを繰り返す」とよく言われるのと通ずる現象です。
あなたも答えを見て「わかった」と思っても、同じように次も間違えてしまうことがありませんか?
実はこれも、科学的にはある意味当然の現象です。しかし、必要となる特別な対処ももちろん、科学が教えてくれています。
科学的に証明されている方法で乗り越えていくことで、あなたも勉強において非常に重要な「覚える」部分が、無事に攻略完了となるでしょう。
あとは適切な手順を着実に踏んでいって、周りの人があっと驚く成果を、あなたも是非あげてくださいね!
