勉強の失敗例10選と解決法

あなたはいま、勉強を思うようにできていますか?

もしもそうでない場合、必ず原因があります。原因が分かれば、原因への適切な対処ができます。

例えば、覚え方が分からないときは、記憶の原理で解決可能です。なにかの科目で「○○が分からないから」という場合も、AIや先生に聞いて対処ができるでしょう。

ところが実はそれ以外にも、思わぬ落とし穴があるのです。

例えば、こう考えてみてください。

50mを走るとき、準備運動が出来ていなかったり、分厚い服のままだったらどうでしょう。走ってもメリットがなかったり、走る気になれなかったら…。

きっと良いタイムはでませんよね。

でもちょっと準備運動して、最強のシューズをはいて、タイムが伸びたら欲しいものがもらえるとしたら、さっきのパターンより絶対いい記録が出るって思いませんか?

勉強も同じです。

意外なところでつまずいてしまっていることも多いのです。でも、50mと同じように、ちょっと変えたら大きく変わる場合もたくさんあるのです。

さて、これから勉強の大敵を10個あげます。

あなたは何か、当てはまっていないでしょうか。あるいは、伸び悩んでいる原因はコレ!…と、思い当たるものはあるでしょうか?

当てはまっているものは、さっそく解決策をみて解決してしまいましょう!

  1. 興味がわかない
  2. 習慣がない
  3. 目標がない
  4. 成長している感がない
  5. 先が見えない
  6. 適切な順序が分からない
  7. 睡眠不足である
  8. 集中しづらい環境である
  9. 勉強がただの「作業」と化している
  10. 「できない」と思い込んでいる

①興味が湧かない

あなたの好きなものはなんですか?

スポーツ、アニメ、漫画、ゲーム、ドラマ、好きな人、有名人、音楽…

あなたもきっと、好きなものはあるはずです。

そして好きなものは、自然と知りたいと思うものではないでしょうか?きっとすでに、色々なことも知っている(覚えている)でしょう。

では、以上の例でも興味がないを「覚えなさい」と言われたら、どうでしょうか。

学校の勉強でなくとも、興味のないものを覚えないといけないのは気が進まないですよね。

では、こういうときはどうすればいいでしょうか?

解決策は2つあります。

  • あなたとの関係を知る
  • 動機付けをする

まず1つ目の、「あなたとの関係を知る」とはどういうことでしょうか。

実は何事においても、あなたに「興味・関心がない」とき、それはあなたと「関係がない」場合が多いんです。

例えば100キロ離れたA市の民家に住む権三郎さんは、あなたと基本的に関係がありません。しかしあなたの身近な人や近所の人はどうでしょう?

そもそもあなたに関係があるので、知ろうとすることや知ることが自然と多くなるのです。

つまり、あなたとの「距離」や「接触頻度」は、実は関心の強さに直結するのです。

このように、あなたの興味が湧かないとき、「関係ない、どうでもいい」と思ってしまうからという場合もあるのです。

反対に、関係があることを知ったり、あのCMのように何度も見たりしたら、なんだろう?という思いも湧いてきたりするものです。

さて、幸運なことに、どの科目であっても実はあなたにめちゃくちゃ関係があります。

これ、本当なんですよ。

そもそも、関係があるから全国・世界でみんな似たような授業を受けるんです。

しかも関係があるどころか、実際は人生レベルで得をする、大きなメリットがどの科目にもあるものです。

でも、なんで学ぶの?というところはあまり強調されなかったり、先生も伝えなかったりしている場合も多いのです。

あまり知られていないあなたとのつながりや、学ぶに値する理由がすべての科目に存在しています。それらを知っておくことは大切です。

もうひとつの「動機づけ」もとても大事です。

これはつまり、「やる気」をあなた自身の内から、外から増やしていきましょうということです。

例えば、「掃除をしなさい」よりも、「1万円あげるから掃除をしてください」の方が、やる気が出ますよね。

これは外からの「やる気」です。しかし、このように誰かに動機をもらうよりも、あなた自身が自分に対してしてあげるとすごくいいのです。というのも、それが出来るようになると、なでも自分モチベーションを上げながら取り組めるからです。

そこで、こう考えましょう。

  • 勉強をしたらご褒美となることを自分でする
  • やりたくないことをやる自分を褒める
  • 見える形で記録を取り、頑張りをコレクション化する

このように、自分で自分を褒めましょう。5分でも、やった日には記録にしておきましょう。あなたの頑張りは、見える形で残しておくと楽しむこともできます。頑張ったあとには、好きなお菓子を食べたりゲームでもしましょう。

【解決法】

意欲ブースト10のうち、次を使う

  • 学ぶメリットを知る
  • どの科目も実はあなたに関係が深いことを知る
  • 勉強したら好きなお菓子を食べる、好きなゲームをするなどのご褒美を作る

自動ブースト10のうち、次を使う

  • 記録を続けてコレクション化し、意欲に変える

②習慣がない

突然ですが、クイズです。

シャワー、あなたは朝派ですか?夜派ですか?

…どちらにもいいところがありますね。しかし、あなたは今日、こんな命令を下されます。

「今日から水曜と日曜だけ昼にシャワーを浴びなさい」

これ、実際やってみることを想像したらどうでしょう。

相当大変なはずです。

でも面白いですよね。

同じ「シャワーを浴びる」ことなのに、いつもやることと、そうでないことは、これだけ負荷が変わるんです。

だから、もしも勉強をする習慣がなかったとしたら、新しくやることなんて大変に決まってるわけです。つまらなかったり、成績が上がるかわからなかったりしたら、尚更しんどいです。

でも逆に、いつもシャワーを浴びる、歯を磨くくらいの感覚で勉強も実は出来たりするんです。

これが習慣化の魔法です。

勝手にやる、自動的にやるって、めちゃくちゃ強いです。

自動化は最強です。

そしてストレスも面倒くささもあまりない、勝手に伸びていくシステムって実は誰でも簡単に作れるんです。習慣ブーストのうち、あなたが使えそうなものをぜひ取り入れてみて、面倒な作業は自動化しちゃいましょう!

【解決法】

習慣ブースト10を使う

③目標がない

さて、意欲もわいて習慣化もできたあなた。

言うならガソリン満タンのエンジンを積んだようなものです。

しかしどんな強力なエンジンを積んだ飛行機でも、目的地がわからなければ飛べません。

まずは、行き先を決めましょう。それは何となくでも、目標を決めるということです。

同じ歩くでも、「あてもなく歩く」のと「目的地を決めて歩く」のでは、ずいぶん中身が変わりますよね。道筋も見えると思います。○○点を取ると決めて勉強する場合でも、必要な道筋が見えてくるはずです。

はっきりとした目標を立てていない人は意外と多いです。

目標を立てて必要なものを見定めないと、やっぱりもぐら叩きのような勉強になってしまいがちです。なので、どんな目標でもいいので、しっかり目標を立てて、道筋を見えるようにしておきましょう。

【解決法】

意欲ブースト10のうち、次を使う。

  • 大きな目標を立て、紙に書いておく

④成長している感がない

さて、目的地の決まった飛行機にあなたは乗っています。

しかし、今どこにいるのか分からないとか、本当に進んでいるのか分からないという状況だとすれば、とても不安になりませんか?

そのような不安があると、投げ出したくなってしまうこともあるものです。

そうならないようにするためには、大きい目標に向かう途中の、小さな目標を立てることが大事です。

例えば東京から大阪に向かいたい場合、東京→名古屋、名古屋→京都、京都→大阪というように分けるイメージです。

1日や、1週間の目標を立てるのも良いでしょう。その場合、今日、今週やることの「To Do リスト」を作っておいて、やったものをそのまま記録に残すのがおすすめです。

そのように「見える化」すると、やりたくないものや大変なことでも不思議なくらいに負担が激減します。さらに、ゲーム感覚でいろんなことができるようになっていくでしょう。

【解決法】

意欲ブースト10のうち、次を使う

  • 大きな目標に対して、必要なことを小さく分けて書き出す
  • 勉強時間や勉強内容などの記録をとり、成長や目標への過程を「見える化」する

⑤先が見えない

先ほどと少し似ていますが、ちょっと違う現象がこれです。

いくら成長をしていたとしても、目標までの距離がどれくらいか分からず、達成できるのかも分からなければ、それもまたやる気を失ってしまうことにつながります。

山登りと同じです。

最初は元気よく頂上を目指したのに、歩いても歩いても頂上が見えない時は、これ本当に着くの?なんて思ったりもするものです。

そんな時は、今まで歩んできた道のりと現在地、目標までに必要なことを再確認しましょう。

山登りでも、「これだけ歩いてきた」と振り返り、「あとこれだけだ」と再確認すると、次の一歩をまた踏み出せるのではないでしょうか。

勉強でも同じように、今までやってきたこと、今やっていることの「見える化」と、目標までに必要なことの「整理」をするのです。

そうすると、やること自体が減っていることに気付けたり、現在地を把握するいい機会にもなるでしょう。

こんな時にも「To Do リスト」はとても役に立ちます。それを振り返るだけで、「こんなにやってきた」がわかるのです。

そして、次なる目標に向かって進むときの、あなたのガソリンのような力となるでしょう。

【解決法】

意欲ブースト10のうち、次を使う

  • 勉強時間や勉強内容などの記録をとり、成長や目標への過程を「見える化」する
  • 「分からない」「ミス」のリストを作り、「できる」への成長を「見える化」する

⑥適切な順序が分からない

山登りですら不安になるってことは、ある意味本当に大変なことです。

なにしろ、決まった道をたどれば頂上に着けると分かっていてもしんどいのですから。それなのに、道がわからない、たどり着くかもわからないなんてなったらどうでしょう。

本当にきついですよね。

勉強はどうでしょう。頂上の見えない山を、頂上に向かって草木をかき分けて目指すなんてことになっていませんか?

だからこそ、少しでもストレスを減らす、楽をする、楽しめる勉強法はめちゃくちゃ大事なんです。さらに目的地への順序を知っていて、それが正しいと思えることも本当に重要です。

順番にクリアしていくための「科目の攻略本」は、必ず手元に置きましょう。そして、参考書や問題集も、最小限のストレスで最大限の効果を上げる方法を知って楽をしましょう。

勉強も、「楽しい時間のために、行きたい駅に向かって、GoogleMapを片手に歩く」のと同じにすることは大事です。

【解決法】

・科目別攻略ガイドを使う

⑦寝不足である

なぜ大谷翔平選手が、睡眠に10時間もの時間をとるか知っていますか?

それは、パフォーマンスの効果を最大化するためです。あのスーパースターでも重視しているくらい、睡眠は大切なのです。

科学的にも、寝不足の学生は十分に寝る学生と比べ、体育の平均成績が著しく低いという研究成果があります。また、テストのスコアに影響がでることも分かっています。

集中力、ストレス耐性、メンタル…他にも平均寿命までにも悪影響を及ぼすとされてるのです…!

そもそも、睡眠の機能として記憶の整理と定着があるので、覚えたいならやはり、寝る間を惜しんで勉強してはいけません。

また、利き手や脳タイプのように、睡眠の型も人それぞれです。

クロノタイプを診断してみましょう。

たとえば私はオオカミ型ですが、この図のように集中できる時間などが分かるのです。

【解決法】

  • 睡眠についての理解を深める
  • クロノタイプを知って勉強習慣に応用する

⑧集中しづらい環境である

覚えるにしても、問題を解くにしても、同じ時間をするなら効果が大きい方がいいですよね。

しかし次のことは、すべてあなたの集中力を下げることになっていると分かっています。

  • スマホが近くにある
  • あなたに合わない環境で勉強している
  • 歌詞つきの音楽を聴きながら勉強している

これらもすべて、科学的に根拠のあることです。

スマホは「見ない」というだけでは不十分とされています。近くにあるだけで、集中力を削いでしまうのだそうです。

おそろしいですよね。

たしかにSNSなども気にはなるでしょう。

でも、せっかくあなたの時間を使って勉強するのですから、遠ざけておきましょう。iPhoneを作ったスティーブ・ジョブズも、自身の子どもにスマホを与えなかったそうです。

では、勉強場所はどうでしょうか。

スターバックス、コメダ珈琲、ルノアール…。

色々ありますね。

このような社会人も仕事をしている色々な有名なカフェでは、実は歌詞のついている音楽は、流れていないことが多いです。

音楽自体が流れていない空間もありますね。

科学的には、人間の脳が同時に処理できる情報は、2~4個とされています。研究によっては、マルチタスクそのものが人間の脳に向いていないとされているものもあります。

ですので、音楽を聴くのであれば完全にBGMとなるようなものにし、歌詞つきの音楽は基本的に集中力を下げるものと覚えておきましょう。

【解決法】

  • スマホは遠ざける
  • mbti別勉強法で、あなたに適した勉強場所を検討する
  • 音楽はクラシック、ノイズ、あるいは意識が向かないBGMになり得るものにする

⑨勉強がただの作業と化している

記憶のしくみのところで、記憶に必要な機能の1つに脳への「関連付け」があるといいました。

そこでも説明したように、脳への働きかけのない作業は、効果が期待できません。

あなたがやっているかもしれない覚え方も、実は脳への働きかけのない単純作業になっている場合があります。

例えば、脳が働いていない結果になる代表的な勉強法が以下のものです。

  • アンダーラインを引くだけ
  • 黒板の内容をノートに取るだけ
  • 試験や模試の解説を聞く、読むだけ

なぜ「アンダーラインを引くだけ」がいけないのでしょうか。

まず、アンダーラインを引くという行為において、脳の働きが生じていないからです。そして、手をただ動かすだけの作業になってしまうからです。

アンダーラインを引くようなところは大事なところで、覚えるべきところでしょう。でも、線を引くことばかりに意識が向いてしまってはいませんか?

記憶をするためには、必ず「関連付け」の働きをする必要がありましたね。「アンダーラインを引く」という行為においては、結局「手を動かす」作業になってしまいやすく、本来必要な記憶のための「関連付け」は行われないことも少なくありません。

さらに原理では、「見返す」作業もセットで必要でした。なので、アンダーラインを引くだけでは、2つの点で科学的に不十分ということになります。

「ノートに取るだけ」も同じです。

ノートに取ることで手いっぱいになっていませんか?

そう、このときあなたの脳は、ノートを取る行為に集中しているのです。大切な内容への意識や理解に、きっと集中できていないはずです。だから、ノートに取るだけでは意味がなくなってしまうのです。

ここはあなたなりに再整理したり、覚えるべき箇所をまとめたりした上で、記憶の原理にしたがった勉強法をするようにしましょう。

さらに、「テストの解説は聞くだけ、読むだけ」がなぜいけないかは、かなり重要なところです。

というのも、人は分かったと思っても、同じように間違えてしまうものなのです。次のことは、あなたも聞いたことがあると思います。

「歴史は繰り返す」、「同じミスを繰り返す」、「人は変われない」…。

これ、実は科学的には当たり前のことなのです。

ひとつは「バイアス」という働き、もうひとつは「習慣」の働きです。

まず、人は思考に癖があり、その癖にしたがって物事をとらえるという傾向があります。これが、「バイアス」のひとつです。人間のバイアスを変えるのは簡単ではありません。

なぜなら「習慣」の研究では、次のような結果が出ているからです。それは、「人は新しい習慣が定着するのに、平均66日かかる」というものです。

恐ろしいですよね。

「三日坊主」という言葉がありますが、それもそのはずです。本来習慣化には66日必要なのですから、3日で足りるはずはないのです。

こうしてテストでの「間違い」でも同じように、「分かった」、「正解はこれだ」と思っても、すぐに逆戻りしてしまうんです。

難しいですよね。

たしかに、復習は大事だとよく言われます。

でも、次に必ず正解するための「できない」を「できる」に変える復習は、これらの難敵をクリアした方法でないといけないため、実はかなり難しいことなのです。

結局のところ、線を引く、書き写す、話を聞くだけではなく、「新しい内容を記憶する」ための働きかけは、必ず行わないといけません。

【解決法】

⑩「できない」と思い込んでいる

実は勉強をするうえで、これは1番やってはいけないことです。

断言できますが、「勉強できない」は気のせいです。できないと思ってやるのと、必ずできると思ってやるのでは、本当にまったく成果が違います。

そもそも、「できない」は事実ではありません。

たしかに、良い成果がでなかったり、まわりの人の方ができている状況があったりすれば、「できない」と思っても無理はありません。

しかし、声を大にして言いたいのは、それはあなた自身の能力のせいではありません。もしもあなたに「できる・できるようになる」手応えがない場合、それは方法を知らない、方法が合っていないだけなのです。

ところで、なぜ進学校の生徒に、東大合格者が多いと思いますか?

東大に受かる…、だけがすべてではないですが、行きたい大学に受かるために最初に必要なことは、まず「受かると決める」ことです。そして、受かるためにただ、必要なことをするのです。

進学校の生徒には、「東大」という意識が元々ある場合が多く、卒業生やまわりのひと、近親者が卒業生という場合もあるでしょう。

私は留学を2度しましたし、30か国訪れたことがありますが、みな本当に同じ人間です。

進学校の生徒には、単純に、まずもって「できるだろう」というマインドがあります。さらに、塾に通う生徒も多く、必然的に「勉強の試行回数」が増えた結果、志望校合格に必要な知識量に達した場合がほとんどだと私は感じます。

この例から何が言いたいかというと、「できるだろう」は必要な思い込みですが、「できないだろう」は本当によくない思い込みだということです。

もしもあなたが東大に行きたいとすれば、まずそう思うことが大切です。勉強ができるようになろうと思ったら、まずそう思いましょう。

日本の大学に合格するためには必要な要素は、現状は「暗記力」と「処理能力」が大半です。「思考力」も思考の型の「暗記」です。海外の有名大のように、「コミュニケーション能力」「洞察力」「企画力」「行動力」が必要なわけでもありません。

もちろん、そうした能力は既に万人が持っています。

しかし、いくら科学的な方法があるとはいえ、いまあなたが「できない」と思っていたら、まずはそれが大きな誤解であると知らなければなりません。

あなたは勉強ができます。

その証拠もあります。そして、「あなたはできる」ことを、よく理解してください。

【解決策】

・「勉強ができない」は大嘘の5つの理由を知る

さて、あなたは何個あてはまっていましたか?

もしもたくさん当てはまっていても、ひとつずつ解決していけば大丈夫です!足りない部分は補い、さらにあなたにあったやり方をしていくことで、必ず道はひらけます!

大丈夫です。

大学や海外で色んな人を見てきましたが、間違いなくあなたにも、平等に可能性が秘められています。言い切れます。

だから、あなた自身を信じてください。 そして、一緒に前進していきましょう!