最近の研究で、おもしろい説があります。
それは、「この世はほとんど思い込みで出来ている」というものです。
何かと思うかもしれません…。
でも実際に、人のものの見方には、かなりの偏りがあるものです。
人のものの見方というのは、奥が深いものです。
哲学でも、人の認識のしかたと事実との関係は、昔から議論されてきました。最近の科学でも、人の思い込みについては多方面から検討がなされています。
誰しもがそうですが、あなたも実は、こうした「思い込み」に自然と陥ってしまっていたりするものです。
例えば、あなたが赤いものを意識的に見たあと、どうなるでしょう?
気付かないうちに、赤いものが目に入りやすくなっています。
この世には何千もの言語があるのに、気付けば英語か日本語かという二者択一的な考え方になっていますし、外国人の顔を見れば、母国語は英語であると思うかもしれません。
しかし、実際にはスペイン語やフランス語が母語で、英語はまったく話せないなどという人も、実にたくさんいます。
言語の数は7000語以上あるとされています。
それなのに、私たち当たり前に学んでいる外国語が、ドイツ語や中国語ではなく英語だということに、私たちは疑問もあまり抱きません。
さて、これらはすべて、ある意味で「思い込み」の結果として起きている現象です。
人間、思い込んでしまうものなのです。
本題に移りましょう。
「勉強はできない」、これも思い込みです。
このように思うことで、自分に逃げ道を作れるという働きも少なからずあるものです。
しかし、もしもあなたの成績が悪かったとしても、それは勉強ができないことと、イコールでは決してありません。
ましてや頭が悪いからなどと思ってしまう人がいたら、それはとんでもない思い違いです。
裏を返せば、成績が良い=頭が良いでもまったくありません。
これまでの経験で、たしかに私は世界のエリートとされる人々と会う機会が多くありました。
率直に言います。
この成績の良し悪しと、頭の良し悪しはあまり関係がありません。保証します。
世界30か国を訪れた経験からも断言できます。たしかに得意・不得意は誰しも存在するものですが、結局それは、伸ばすことも補うこともできるのです。
いまから、5つのポイントを一緒にみていきましょう。
あなたもきっと、「なるほど」と思ってくださるはずです!
1.学校の科目は4個から10個くらいだが、実は世のなかには100以上の「科目」がある
もしもあなたが今3~4科目ができないとしても、それは他の100ができないという意味ではありません。
逆に、もしあの人が全部の学校の科目ができても、他の100の科目ができるとは限りません。
あなたが「できない」と思っているとしたら、単純に運悪く先生の脳タイプと合わなかったり、あなたのとっている方法が、あなたにとって良い方法ではなかったりする、というだけです。
興味が湧かず、点数が低い場合もあるでしょう。その場合は、「頭の良し悪し」ではなく、「興味の有無」の結果です。
これらはこのページでも解決ができることなので、今日からだって、あなたはできる人になれるのです。
もしもあなたが学校で出来る、出来ないと感じていることがあれば、それは「学校の世界」の中だけのことです。その世界は実は、とっても限られた世界なんです。
音楽、スポーツ、お笑い、コミュニケーション、料理、裁縫、美術…学校の勉強がいま仮にできなくても、広く人間にはできるものもあれば、苦手なものもある、という程度のものです!
できるもの、それは伸ばしていきましょう。苦手なもの、それは解決可能です。
2.実は人間は、ほとんど何も知らない
知らないことを恥じることも、恐れる必要もありません。
なぜなら、「知識」というものに数があるのなら、その数はあまりに膨大だからです。
たしかに私は全国1位を取ったことがあります。
しかしその時ですら、めちゃくちゃ間違えました。知らなかったことだらけでした。
今だって「こんなことも知らないの?」って言われることも毎日のようにあります。知らないなんて、当たり前です。
そもそも世界的な知識人でも、知らないことの方が圧倒的に多いものです。あなたが誰かの知識量に圧倒されることがあったとしても、その人は知らないことの方が、何100倍もあります。
実は人間、知らないことの方がはるかに多いものなのです。
あなたが操っている日本語の知識だって、世界の大天才や知の巨匠の知らない、何万もの「知識」です。
偉大なソクラテスも「無知の知」といいました。
発明家エジソンも、「私は失敗する方法を700通り知っている」といいました。
だから、大丈夫です。
知らないことに出会ったら、それを「知っている」にしていけばいいのです。知らなくても、失敗しても、間違えてもOKです。一つ一つ、「できる」にしていきましょう。
3.あなただけが知っていることがあることを、あなたは知らない
あなたの好きなもののあれこれ、興味があること、経験してきたことのすべては、他の誰にもないものです。あなただけのものです。
それだって、あなたの大事な知識です。
世の中の知らないといけないこととか、常識とかは、場所と時代でいくらでも変わります。「○○を知らなかったら悪い」ということは、全くありません。
あなたが自然としゃべっている日本語だって、世界の大天才が知らない何かだと言いました。
母国語だから当たり前、ではないんです。
あなたも赤ちゃんで、何一つしゃべれない時代もありました。
しかしその状態から、泣いたり、通じなかったりした経験をたくさん重ねていって、覚えていった結果、いまがあります。
このことは当たり前ではありません。
そして、今日から先も、新しいことをたくさん知っていきます。
そのペースは、人それぞれです。
身長がいつどう伸びるかということも、みんな違いますよね。
だから、「知っていること」だって、いつ増えてもいいんです。
増えれば増えるほど、えらいわけでもありません。すべてを知ることは、不可能に近いでしょう。
周りと比べず、あなたのペースで「知っている」を増やしていく、それで十分です。
もちろん、いま「知らない」ことを、不安に思うこともあるかもしれません。
でも、この先に知っていけばいいのです!
4.「勉強法」も知らなければ、ただ知っていけばいいだけ
あなたは授業で日々、色々な新しいことを聞いていると思います。
でも「覚えなさい」という内容を、「どうやったらあなたが覚えられるか」ということを、先生が知っているとは限りません。
もしも教えてもらっていなければ、あなたはなんとなく?やみくもに?やるしかないでしょう。しかしそれを覚えられるかどうかは、究極は運ゲーです。
「興味がわいたから」とか「先生がおもしろかったから」などの条件がそろって、覚えられることもあると思います。もちろんあなたが努力して、成果をあげられたこともたくさんあるでしょう。
しかし、たとえ「覚えられなかった」としても、それは単に運が悪かったり、方法が合ってなかったりしたからです。「勉強ができないから」とか「頭がよくないから」とかでは、決してありません。
プラモデルや洗濯機、自動車と同じように、「覚え方」にも本当は「取扱説明書」が存在します。
たしかにトリセツなどを読まなくても出来る、という人もいるかもしれません。
ただそれも、良くも悪くも運に左右された結果です。
5.人はそれを「地頭」と勘違いしがちである
言われなくても出来てしまうことは、実は「興味があった」とか、「向いていた」とか、なにかしらの理由があって、そうなっているのです。成績のいいあの人だって、苦手科目があったりはしませんか?
そしてその人は、その苦手科目だけ頭がよくないのか?といえば、そうではないはずです。
誰しも得意不得意があるものです。
そもそも、「地頭」ってなんでしょう。
「深く考える力」
「速く考える力」
「ひらめく力」
「ことがらを覚える力」
「イメージを覚える力」
「連想をしていく力」
「想像する力」
「コミュニケーションをとる力」
「何かを創造する力」
「情報を処理する力」
「洞察力」
「空間を捉える力」
「共感する力」
…
このように、頭の使い方に関する「○○力」は実にたくさん存在します。
成績がよくない人でも、ぽんぽん面白いことを言ったりするでしょう。
それもまた「地頭」のひとつです。
しかもこれらは、後からでも鍛えることのできるものです。
もし今できなかったとしても、本当に大丈夫です。
科学的には、死ぬまで進化ができる部分が脳にはあるとされています。
だから、世の中にいくつもの科目があるのに、狭い学校の科目だけをみて、「勉強ができない=頭が悪い」なんて勘違いしてはいけません。本当にもったいないです。
たしかに向き不向きはあるでしょう。しかし、それに対して伸ばしていったり、良くしていったりすればいいだけなのです。
もしも何かを誰かにダメ出しされても、それはその人の感想です。
「事実」ではないです。
仮にひとつやふたつ出来なかったことがあったとしても、あなたが赤ちゃんの時に泣いて頑張って立ち上がって、日本語の語彙もゼロから1万語以上に増やした「事実」に目を向けましょう。
あなたはこうして本当に、できるのです。
進学校の生徒がなぜ東大合格者が多いかというと、卒業生や親族・仲間の影響で「東大に受かる」と思っているからです。
塾に行く人も多いでしょう。
東大への意識があって、塾などで勉強の「回数」が増えた結果受かるのであって、必ずしも地頭がよかったからではありません。
努力もあるでしょう。
しかし、まずは「東大に受かる」と思うところから始まります。
逆に、最初から「できない」と思っていては、何もできません。
東大に受かることはすべてではありませんが、「東大に受かる」と思うことが「東大に受かる」へのスタートであり、「勉強ができる」と思うことが、「勉強ができる」へのスタートです。
このことは何も、勉強に限った話ではありません。
何事においても「できる」→「そのためにはどうすればいいか」と考える癖をつけるだけで、あなたの可能性は100倍開かれます。
実際に、「出来る→そのためには」と思って行動していると、自然と「出来る」ための前提で物事も考えていくようになるものです。
元々「できない」と思ってしまうと、できなかった時に、納得して諦めます。しかし「できる」と思う人はできなかった時、「できるための方法」を考えて対処しようとします。こうなれば、「できない」が「できる」に変わっていきます。
「出来る」前提で考えるだけで、これだけ行動に差もでるのです。
たしかに「できる」も「できない」も思い込みですが、このように意識が違うだけで、行動に差が出て、長期的には結果にも違いが生まれるのです。
もしもあなたが「勉強ができない」と思っていたら、まずは「できる→そのためには○○する」と思いましょう。
そして、今日から「できる」を増やしていきましょう!
