長文読解とは何かと言えば、「5文型を見抜く」ことです。
あるいは5文型にしたがって、予測を立てながら自然と読み下せることです。
「SVO」の流れにしたがい、
「その長い小説は…感動させた…友人を」や、
「10年前に発売された村上春樹の小説は…一生心に残るくらい感動させた…私が留学中に出会った韓国人の友人を」のように、文構造を見抜きながら読んでいく-。
これが長文読解です。
あなたの目指すべきゴールは、この日本語の例のように、英語でも読み下せるようになることだとイメージしておいてください。
では、それが出来るようになるためにはどうすればいいでしょうか。
もちろん、まずはSVOなどの5文型と文法の基本的な理解が大前提です。
次に、実際にできるようになるための訓練や知識です。
長文読解の授業では、あなたも「○○はここに係って…」という説明を受けたことがきっとありますよね。
しかし、なぜそこに係るの?と思ったことはありませんか?
もしそう思えていたら、あなたはとても鋭いです。
というのも、この「なぜ係るのか」という理由こそが、実際に長文を読めるようになるために、あなた自身が必ず知っておくべき部分だからです。
「○○はあそこに係る」という結果は、実は重要ではありません。そうではなく、「なぜ係るのか」を知り、それをあなた自身で再現できるようになることが重要です。

5文型の前提のうえに「なぜそこに係るのか」が分かると、長文は必ず読めます。
なぜなら、すべての文の形は5パターンしかなく、それを見抜きづらくさせる要因にも限りがあるからです。
強調構文、形式主語構文、倒置…すべては5文型の理解があって初めてわかるようなものです。
とはいえ、5文型がしっかり入り、強調構文などの特殊パターンを押さえておけば、最終的には文構造の捉え方に迷うことすらなくなります。
では、どうすれば「なぜそこに係るのか」をまず知ることができるでしょうか。
英文和訳においては、「○○は~をXXする」というように、5文型の型がしっかり取れているかを採点者は見ます。
そのため、5文型の通りに訳出することが求められるので、パラグラフリーディングや速読などの参考書ではなく、「5文型の見抜き方」に焦点を当てている参考書を選ぶとよいでしょう。
読み下しの基本セオリーとしては、「前置詞句、副詞を()にいれて読んでいくと、SVOの構造が浮き上がって見えますよ」というものがあるので、このような訓練を的確にできる参考書を以下に挙げていきます。

まず、「英文読解の透視図」という参考書では、この解釈の原則を体系的に学ぶことができます。
正直なところ、どの大学を受けるにしてもこれ1冊で十分です。
英語で必要な解釈の型がほぼすべて網羅されていて、これが知識として定着すれば、あなたも先生のように「○○はここに係るからこう読める」を自力でできるようになるでしょう。
1日1セクションずつ進めていけば、1カ月後には間違いなく相当できるようになっています。
長文読解はたしかに大きな山です。
しかしこれさえ極めてしまえば、ほとんど困ることはなくなるでしょう。海外のスポーツや歌手の記事だって簡単に読めるようになります。
大きく道は開けます。
とはいえ、もしもレベルが高すぎると思ったら、ポレポレや解釈70などもいい参考書です。
背伸びする必要は全くありません。
結果的にできるようになることが大事なので、現在地や目標に合わせて、むしろ順を追って進めていくことのほうが大切です。
ほかにも「思考訓練の場としての英文解釈」という本も聞いたことがあるかもしれません。
これは大学受験のレベルをはるかに超越した超難書で、英語をでの資料講読を必須とする大学院生でも簡単ではないかもしれません。
しかし、仮に「倒置」など特定の苦手なパターンがあれば、この本から検索してそこだけやってみるなどはひとつの手です。
(倒置もまた、SVOなどの理解があってこそです!)
弱点が強みに変わるでしょう!
【語法】

続いて、語法の勉強法を見ていきましょう。
繰り返しになってしまいますが、複雑で難解な英文を読むとき、難解なものを可視化した先がSVOなどの基本文型なので、そこの理解は必須です。
その中でも特にカギとなるのが、動詞の使い方(語法)です。
語彙力をつけることも、たしかに大事です。
でも、その前に語法・文法が分かっていないと、文章を文章として理解することが難しいのです。
例えば、以下の英文を見てください。単語自体は簡単なはずです。
Add a small amount of sugar which my grandfather bought in the small shop to the curry to make it taste much better.
もしも語法が分かっていないと、こうなりがちです。
「the small shop to the curry toって!?」とか「makeとかtasteとかなんで動詞だらけなの?」とか…。
でも、add A to B(BをAに加える)という語法を知っていれば、長かろうが複雑だろうが「Aを何に加えるのだろう」とto以下を予測しながら読むことが出来ます。
そして、sugerをcurryに加えるのだなと分かります。
make OCと知っていれば、「OをCさせるんだな」という予測もつきます。
そして、to以下を「カレーをもっと美味しくさせるために」と読むことができます。
さて、この文章は実用性はさておき、単語自体はどうだったでしょう?
簡単だったのではないでしょうか。
それでも語法を知らなければ、読むことは簡単にはいかないものです。
さらに、「命令形」という文法事項(…例外的にYouが省略されることで、Youを補って(S)VOと読み、「Vしなさい/Vしてください」と訳す)も出てきましたね。
このように、「命令形」という文法の理解や、こうした語法の知識がないと、英文は読めないものと知っておきましょう。
実際に出てくる英文はきちんとお堅いものなので、なおさら動詞の使い方が分からないとチンプンカンプンになってしまいます。
改めて、英語上達のすべてはSVOなどの5文型に始まります。
そして、その5文型の理解でも特にカギとなるのが、動詞の語法の知識です。

動詞の語法はあまり体系的にまとまってはいませんが、「ネクステージ」で出てくるところ、模試の文法問題で出てくる語法はリスト化して覚えるようにしておきましょう。
5文型・語法の理解は、次のステージへの扉を開くカギです。
まずはここを万全にしましょう!
